札幌の方より相続税に関するご相談
2025年01月07日
Q:相続税に詳しい税理士の方に全体的な流れについて教えていただきたいです。(札幌)
札幌で商売をしていた父が、先日札幌の自宅で亡くなりました。突然のことで驚きましたが、なんとか家族で協力して札幌の葬儀場で葬儀を終え、これから相続手続きに入ろうと思っています。
家族はみなそれぞれ札幌から離れて暮らしていたので、正直なところ父の財産状況についてはっきり分かりません。ただ、商売は順調だと話していたので大きな負債などはないだろうと思っています。むしろ商品在庫や設備等を考えると、かなりの財産額になりそうなので、相続税申告は必要になるはずです。
家族の中で相続税申告に詳しい者はおらず、どのように手続きを進めればよいか分かりません。
ひとまず父の財産を洗い出そうと思っているのですが、中には相続税が課税されない財産もあるという話をきいて混乱しております。相続税に詳しい税理士の先生、アドバイスを頂けないでしょうか。(札幌)
A:相続手続きの流れと、相続税の課税/非課税財産についてご案内いたします。
札幌・旭川相続税申告相談室にお問い合わせいただきありがとうございます。
まず相続手続きの流れですが、一般的には以下の順で進めていくことになります。
1.相続人の調査
被相続人(亡くなった方)の出生から死亡までのすべての戸籍を取り寄せ、誰が相続人になるのか調査します。その後の手続きで相続関係を第三者に証明するためにも、必ず取り寄せなければなりません。
2.相続財産の調査
正しく相続税申告を行うため、また遺産の分割を滞りなく進めるために、プラスの財産ならびにマイナスの財産(借金など)について明らかにします。
3.遺産分割協議
どの財産を誰が取得するかを相続人全員で決めます。協議結果は遺産分割協議書にまとめ、相続人全員で署名捺印しましょう。
4.準確定申告【期限:相続開始から4か月以内】
逝去した年の1月1日から逝去日までの被相続人の収入について、相続人が代わりに確定申告を行います。被相続人が生前に毎年確定申告を行っていなかった場合には準確定申告も不要です。
5.相続税申告【期限:相続開始から10か月以内】
相続する遺産総額(債務控除後)が基礎控除額を超える場合、相続税の申告納税が必要です。
6.取得した財産の名義変更
必要に応じて、取得した財産の名義を被相続人から取得した人へと変更します。
次に、相続税の課税/非課税財産の一例をご紹介します。
【相続税の課税対象財産】
- 現金・預貯金・有価証券
- 不動産(建物・土地・土地に有する権利など)
- 家庭用財産
- 事業用財産
- 農業用財産
- 構築物
- 乗り物
- みなし相続財産(被相続人の死亡により受け取った死亡保険金等)
- 生前贈与(相続等により被相続人の財産を取得した人が、相続開始前一定の期間内※に受けていた贈与)
※一定期間は従来3年間でしたが、法改正により段階的に7年間まで延長されることになっています - その他
【相続税の非課税財産】
- 祭祀財産(仏壇・仏具・墓地等、日常礼拝の用に供しているもの※)
※投資用に所有しているものや骨とう品として価値が認められるものは課税対象 - 国・地方公共団体・特定の公益法人に寄附した財産
- 心身障害者共済制度に基づく給付金の受給権
- 被相続人の死亡により相続人が受け取った生命保険金のうち、非課税限度額まで(500万円×法定相続人の数)
- 被相続人の死亡により相続人が受け取った死亡退職金のうち、非課税限度額まで(500万円×法定相続人の数)
- その他
札幌の皆様、相続税申告には細かな定めが数多くあり、納税額の算出には複雑な計算が求められます。相続税申告を専門とする札幌・旭川相続税申告相談室にお任せいただければ、相続税額を最小限に抑え、札幌の皆様の大切な資産をお守りできるよう尽力いたします。まずはお気軽に札幌・旭川相続税申告相談室の初回無料相談をご利用ください。
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