札幌の方より相続税申告についてのご相談
2021年12月01日
Q:相続税の申告期限までに遺産分割ができるかどうかわからない状況です。税理士の先生、期限を延長することはできますか。(札幌)
税理士の先生、ぜひとも相談に乗ってください。私は札幌在住の60代主婦です。
半年前のことですが札幌市内の病院に長いこと入院していた父が亡くなり、子供である私と妹、弟が相続人として財産を受け取ることになりました。相続するにあたって父の財産を詳しく調べてみたところ、父が入院する前に住んでいた札幌の実家だけでなく、札幌市内に複数の不動産と多額の預貯金を所有していることがわかりました。
ざっと計算しただけでも相続税申告の対象となるのは明らかなのですが、父は遺言書を残していなかったので、まずは妹と弟と一緒に遺産分割協議をしなければなりません。
ですが、妹は結婚して九州に、弟は仕事の関係で海外に移り住んでいるため、話し合いをしようにも集まること自体難しい状況です。このままだと相続税の申告期限までに遺産分割ができるかどうか、不安で仕方がありません。できれば相続税の申告期限を延長したいのですが、延長することは可能なのでしょうか?(札幌)
A:相続税の申告期限は原則、延長することはできません。
すでにご存知かと思いますが、相続税申告には被相続人が亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内という期限が設けられています。この期限は原則として延長できないとされているため、遺産分割が完了していない状況であっても期限内に相続税申告を行う必要があります。
その場合には民法で定められた法定相続分で遺産分割したものとして計算し、相続税申告を行います。後に相続人全員で話し合い遺産分割が無事に完了した際は「修正申告」や「更正の請求」を行い、当初の相続税申告額との差額を調整しましょう。
なお、相続税申告には相続税額を大幅に減額できる「配偶者の税額軽減の特例」や「小規模宅地等の特例」などの制度がありますが、遺産分割が完了していない場合には適用することはできません。ただし、相続税申告の際に「申告期限後3年以内の分割見込書」を添付しておけば、後に適用できるようになります。
ご相談者様のように相続税の申告期限までに遺産分割が完了しそうにない場合には、申告書とあわせて提出しておくことをおすすめいたします。
相続税申告は正確かつ迅速に行う必要がありますので、相続が発生した際は相続税申告を得意とする札幌・旭川相続税申告相談室の税理士にお任せください。
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